絶対音感は万能ではなあああい!
私はいわゆる絶対音感を持っています。音を聞くと、「それはドの音だね!」とか言っちゃう、あれです。
しかし、絶対音感という、絶対王政を彷彿とさせるワードチョイスのせいで、ちょいちょいミスコミュニケーションが起こっていることがあります。

というわけで、今回は絶対音感あるあるとよくある誤解を書いてみます。
読者の皆様にも心当たり、あるんじゃないでしょうか?
絶対音感あるあるの会話
机を叩いて「これなんの音?」
はっきり言いましょう。
音楽の世界では、世の中の音は2種類に分類することができます。
それは、「楽音」と「噪音」です。
楽音 … 周波が規則的な音
噪音 … 周波に一定の規則が見られない音
バイオリンや歌声は楽音ですね。
先日投稿した記事のサイン派もそうですね(正確には純音です)。

一方、物を叩く音やガラスが割れる音などは噪音です。
噪音は先ほども述べたとおり、周波に規則性がありません。つまり、音程の判断のしようがない音なのです。
音程を言い当てても正解を確認されない
よくある会話例です。
あなた、正解わかってないですよね?
バリデーションがないじゃないですか!仮に私が「ミだよ!」って言っていても問題なく会話が成立してしまうじゃないですか!!
絶対音感に対する誤解
ここまでは絶対音感あるある会話を書いてきましたが、次は絶対音感に対する誤解を主張していきます。
絶対音感は存在しません
絶対音感というとこんなイメージありませんか?
しかし、正確にはこんなフローになっています。
つまり、絶対的な”ド”という概念があるわけではなく、ピアノの”ド”, “レ”, “ミ” の音がインプットされており、それと照合しているんです。
絶対音感の度合いには個人差がある
上記のように絶対音感の正体は「音の記憶」です。
したがって、
- どの楽器を使って音感を養ったか
- 単旋律のみのデータベースか、和音のデータベースか
によって絶対音感が聞き取れる範囲は変わってきます。
“絶対”という色眼鏡で見ないでね
色々と書いてきました。意外に思う事や、「あ、自分これやってたなあ」ということもあったのではないでしょうか?
改めて主張したいのは、“絶対”音感だからと言って、なんでもできるわけじゃないんだよってことです。
おわり
[…] […]