教養としての音楽

ヨナ抜き音階は中国の三分損益法で作られた! – ドレミのルーツを探す旅

三分損益法について紹介するよ

こんにちは。あいらです。

前回、「ドレミファソラシド」のルーツについてピタゴラス音律を基に解説をしてきました。

ドレミ...を決めたのは誰? - 音楽のルーツを辿ってみよう「ドレミ...」って誰が決めたの? こんにちは。あいらです。 本日は音楽の教養を身につけていきましょう。 本日のお...
ラッコ
ラッコ
書くのにクッソ時間がかかったので、「もう2度とこんな記事書かねえ」って思ってるのは内緒だよ

基準の数字に 3/2 を掛け合わせる事で、各音の比率を求める話をしました。

この記事の最後で、「実は中国にも三分損益法呼ばれる、全く同じ手法が存在した」と言う話をしました。

今回はその詳細を見ていきましょう。

三分損益法 とは

ちらっと述べたように、原理はピタゴラス音律と同じです。

あいら
あいら
三分一損三分益一 があるんだよ

三分一損 とは

弦を 1/3 の長さにすると 完全5度の音程が鳴る

ラッコ
ラッコ
あ、前回記事の図の使い回しだ

三分益一 とは

逆に 1/3 の長さを足すと、 完全4度低い音が得られる

あいら
あいら
元データを紛失したので図が作れませんでした。想像で補ってください
ラッコ
ラッコ
ひでぇ

五声の誕生

こうして三分損益法を利用して作られたのが 五声 です。

あいら
あいら
それぞれ 宮・商・ 角・ 徴・ 羽 という名前がついています
ラッコ
ラッコ
ピタゴラス音律のように12回繰り返さずに5回で終わるんだね。
あいら
あいら
一説によると 五行説 の影響を受けているため、5回の計算で止めたと言われています。
ラッコ
ラッコ
なるほど

この5音、どこかで見た事ない…?

さて、五声とは実際どのような音なのでしょうか。

「ド」を基準音として、完全5度上の音を書き出してみましょう。

ラッコ
ラッコ
ド → ソ → レ → ラ → ミ だね
あいら
あいら
音の高さ順に並べると?
ラッコ
ラッコ
ドレミソラ… ヨナ抜き音階だ!!

そう、日本っぽい曲を作るときの手法として有名なヨナ抜き音階 (4の音と7の音を抜いているからこう呼ばれます) は、実は古代中国で誕生したものだったのです。

あいら
あいら
ちなみに奈良時代に呂旋法として日本に伝来していましたが、当時は流行らなかったそうです。

爆発的に流行ったのは明治時代以降。

ラッコ
ラッコ
唱歌に意図的にヨナ抜き音階を使ったりしたんだよね。この辺の歴史も調べると面白いです。

 

次は、音程について書こうかなと思います。気が向けば。

お楽しみに!

おわり

ABOUT ME
あいら
あつたろうのベース担当。3歳からピアノを始める。日本クラシック音楽コンクールファイナリスト、第4, 5回ギロックCD制作オーディション本選会入選など実績多数。2010年よりアカペラをはじめ、現在はアカペラ編曲も手掛ける。

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@atsutaro_music

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