ジョブディスクリプションっておいしいの?
ジョブディスクリプション(Job Description)訳して職務記述書。
仕事の内容が記載されたものを指します。日本でも、転職するときに企業の募集要項をエージェントさんから見せてもらうと「職務内容」「必須要件」「歓迎される経験」などが記載された紙を見せてもらえますよね。あれがまさにジョブディスクリプションに近しいものになるわけです。
それがなんで大事なの?
人事のトレンドとして「ジョブ型の人材マネジメント」ひいてはその先にある「ジョブ型の雇用」が注目されています。
特定のジョブディスクリプションに従事している人に必要な
- コンピテンシー
- スキル
- 経験
などを精緻に管理していくことで、社内外から最適な人材を獲得できるようになることが期待されています。
また、ジョブディスクリプションに「あなたはこの仕事をしてくださいね」と明記されることで、役割が明確になるため、将来的には
- ジョブディスクリプションに則った職務を遂行できる人材の市場価値に応じた報酬提供
ができるようになり、人材獲得の競争力の向上されていたりします。
パーカスを例に説明しよう
例えば、あつたろうではパーカスのジョブディスクリプションを以下のように定義しています(一部抜粋)。
Associate Vocal Percussion
編曲者に提供されたmidiを参考にボイスパーカッションのパートを演奏します。先輩ベーシストと協力して、楽曲のテンポコントロールに挑戦していただきます。バンドの音を意識しながらバスドラム・スネアドラム・ハイハットの音色を磨いていただきます。
Senior Associate Vocal Percussion
編曲者に提供されたmidiを参考にボイスパーカッションのパートをアレンジ・演奏します。他のメンバーと協力して、楽曲のテンポコントロールに挑戦していただきます。楽曲を意識しながらバスドラム・スネアドラム・ハイハットの音色を磨いていただきます。
Vocal Percussion
楽譜を参考にボイスパーカッションのパートをアレンジ・演奏します。他のメンバーと協力して、楽曲のテンポコントロールします。編曲者と協議の上、グルーブを意識した演奏に挑戦いただきまます。他のパートの音程やピッチを意識しながら楽曲ごとにバスドラム・スネアドラム・ハイハットの音色を磨いていただきます。
Senior Vocal Percussion
楽譜を参考にボイスパーカッションのパートをアレンジ・演奏します。他のメンバーと協力して、主体的に楽曲のテンポコントロールします。編曲者と協議の上、他のメンバーと協力してグルーブを生み出します。ドラムの音色と他のパートの音色が乖離した際には、他のパートと協議の上、バンドのサウンドを磨いていただきます。
明確にそれぞれの「職種(パート)× 役割(バンドでの立ち位置)」を定義しています。
報酬もジョブデスクリプションで決めている
そのうえで、他のバンドのパーカスと比較し、それぞれ適切な報酬(あつたろうの報酬は家系ラーメンのトッピング)を設定しています。
例えば
- Associate Vocal Percussion(もやし)
- Senior Associate Vocal Percussion(きゃべもや)
- Vocal Percussion(きゃべもや+煮卵)
- Senior Vocal Percussion(全部乗せ)
のような形になります。もしも今後、全世界でボイスパーカッションの需要が高まった場合には競争力を確保するため「替え玉」も報酬として追加するかもしれませんし、
供給過多になった際には報酬が減らされてAssociate Vocal Percussionのお給料は「(無料の)お冷や」になるかもしれません。
バンドのすすめ
是非、バンドに新メンバーを募集する際は、バンドの目標や予算と相談しつつ、新メンバーのジョブディスクリプションを明確にしてみましょう!
人材獲得にむけた競争力向上にもつながりますし、何よりメンバー加入後のスキルや経験のギャップを減らすことが出来ると思います!
尚、つねこーがいつもきゃべもやトッピングでラーメンを食しているのは、彼がSenior Associate Vocal Percussionだからではなく、彼がオッサンであり胃腸が弱体化しているためです。